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運用周波数のあわせ方

RTTYやPSKなどを運用していると,以外に運用できる周波数幅が狭いことに気づきます。そこで上下のぎりぎりまで周波数を使いたくなるのですが,使用区分からはみ出していないかと不安になります。無線機の表示周波数を使用区分に合わせておけば大丈夫といけばよいのですが,無線機の運用モードや同じようなモードでもメーカーや機種によて統一されていません。またソフトウェアの設定によっても違ってきます。
そこで当局が使用している無線機で例をあげていきます。


まずは電波のおさらいから・・・
見覚えのある図を左に示します。
AM波の基本的な図です。
真ん中に搬送波、両側に変調された音声のエネルギーが出ています。このとき無線機の周波数表示(オレンジの矢印)はちょうど真ん中の搬送波を指しています。また、エネルギーの幅は搬送波から±3KHz以内にあります。

AM波を電波使用区分内で運用する場合、区分境界から3KHz程度内側に無線機の周波数を合わせればよいことになります。
 
 
次にSSB波の図を左に示します。ここではLSBについて示していますが、USBの場合は図の左右および説明文が逆転しますのでご注意ください。
SSBの特徴は抑圧搬送波のためAM波の中心にある搬送波がなく、搬送波の片側のエネルギーもありません。どちら側のエネルギーを切り捨てるかは、無線機の設定でLSBまたはUSBを選ぶことで決まります。
無線機の周波数表示(オレンジの矢印)は、LSB/USBどちらの場合でも抑圧された搬送波があった位置を示します。このときのエネルギーの幅は、無線機の表示周波数から下または上のどちらかの3KHz以内にあります。

SSB波をLSBで電波使用区分内におさめるためには、電波使用区分の下側では区分境界から3KHz程度内側に無線機の周波数を合わせればよいことになります。また、電波使用区分の上側では、無線機の表示周波数よりも上側にエネルギーが放出されていないため、区分境界ギリギリまで無線機の周波数を合わせることができます。
 

それでは実際の周波数のあわせ方を、RTTYを例にみてみましょう。

AFSKでの運用

AFSKでRTTYを運用する場合、無線機のモードはSSB(LSB)を選択します。PHONEの場合は、人間の声のトーンに合わせて無線機の表示周波数から広い範囲でエネルギーが出ていますが、RTTYの場合はMarkとSpaceという2つの信号が出ているに過ぎません。
RTTYの運用時は、この2つの信号が運用区分の中に収まっていればよいことになります。
右の図では、無線機の表示周波数をオレンジで、またRTTYの信号を緑で表しました。無線機の表示周波数からRTTYの信号がどれだけ離れた位置にあるかは、使用しているソフトウェアの設定で決まります。MMVARIではCarrier、MMTTYではMarkの周波数が無線機の表示周波数と信号エネルギー周波数の差(どれだけ離れているか)になります。なおこの周波数はMMVARIではMarkとSpaceの中間を、MMTTYではMark信号を指していますのでソフトウェアによって若干の違いが出ますのでご注意ください。

実際の周波数の合わせ方を下に示します。運用上端では無線機の表示周波数が運用区分を外れる位置まで使用できますが、発射しているエネルギーが運用区分の中に収まるように気をつけて合わせる必要があります。このときRTTYの信号は特定の2つの周波数を使用していますが、各信号はある程度の帯域幅を持っていますので注意してください。
(170Hz幅のRTTY信号の占有帯域幅は300Hz程度あります。)

※無線機の周波数ズレや信号品質なども考慮して運用区分のエッジ付近では余裕を持った位置で運用をしてください。


MMTTYの周波数指定

MMVARIの周波数指定
   
 
FSKでの運用

無線機にRTTYまたはFSKモードがある場合はFSK接続での運用ができます。
この場合、無線機の表示周波数はRTTYの2つの信号の内Mark信号を示しています。通常はLSB側での送信になっています(無線機の設定でUSBにしていない場合)のでMark信号の下側170Hz離れたところにSpace信号があることになります。RTTYまたはFSKモードでの運用は、表示周波数から下側にも信号があることに注意して周波数を合わせる必要があります。 



ここからは AFSK運用について当局が使用している無線機の例を示します。
機種によりモード名称など様々です。

FT-897

この機種での運用は、LSBまたはDIGモードでの運用になります。
LSBでの運用では上記LSBの例どおり表示周波数から下側にソフトウェアで設定した周波数だけ下に信号が出ます。
DIGモードでは、無線機のメニューによって表示周波数が変わってきます。設定を変更していない場合は、RTTY-L(LSB側のRTTY)設定となっています。このときの表示周波数はPCから2125Hzの信号を入れた場合に表示周波数に電波が出るようになっています。表示周波数と信号の周波数を合わせるには、MMTTYの場合は周波数を2125HzにMMVARIの場合は周波数を2210Hzにする必要があります。なおDIGモードでは内蔵のフィルターの通過帯域中心がRTTY用に設定されます。


IC-703

この機種ではLSBまたはDモードでの運用になります。
LSBでの運用はFT-897と同じです。
IC-7000

TS-590


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