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AFC,NETの使い方

MMVARIやMMTTYなどのソフトにはオペレーションを快適にする様々な機能がついています。便利な機能は積極的に使いたいものですが、使い方を間違えると意図しない動作をすることがあります。
ここでは、AFCとNETの使い方を説明します。

デジタルモード、特にRTTYの信号をワッチしているとCQ局の周波数が頻繁に動くのを目にすることがあります。その中でもCQ局とコール局の追いかけっこ(一定方向に周波数が変化していく)は、次にコールしようという局はどこで呼べばよいのか迷ってしまいます。また、近接したところに他の局が出ている場合などは混信を招くおそれがありますし、CQ局の周波数が頻繁に動くというのは好ましいことではありません。
この一定方向に動く現象は、CQ局とコール局の双方がAFSKで運用している時に発生しているようです。(一応断言して話を進めます)
※ここでは無線機本体に由来するQRHは無視しています。


例)
朱線の位置でCQを出していた局の信号が、コール局との交信で送受信を繰り返す毎に右に移動し、ファイナル時には青線の位置まで移動してしまった。
このような現象が発生する原因はAFCとNETの設定を意識しないで運用していることに原因がありそうです。
上のように一方向に動いていく現象は、CQ局とコール局の双方がAFCとNETをONにしている時におこります。この2つのボタンは、自分がCQ局なのかコール局なのかで使い分ける必要があります。


AFCの機能
AFCは相手の信号に自分の
受信周波数を合わせるのに使います。
交信の基本は双方とも同じ周波数で運用することですが(SPLIT運用は別)、いろいろな要因(無線機やPCのサウンドカードの特性など)で自局と相手局の信号が同じにならない場合があります。そのようなときには無線機のRITやソフトウェア上の信号をマウスクリックするなどして相手に合わせる必要がありますが、そのかわりの操作を自動でおこなってくれるのがAFCです。

NETの機能
NETは受信周波数に送信周波数を合わせるのに使います。
AFCや手動で受信周波数を動かした場合などでも送受信周波数を同じに維持することができます。

それでは先の例のCQ局とコール局が共にAFCとNETをONにしている場合を考えてみましょう。

ある周波数でCQをかけている局がいます。その局をコールした局がいました。CQ局側では少しだけコール局の信号がズレて受信されましたがAFCが相手の信号に自動で合わせてくれるのでコピーには問題ありません。早速レポートを送りました。このときCQ局のNETがONになっているので、AFCで修正した周波数に合わせて送信されます。
コール局はCQ局からの信号を受信しましたが、CQ局が送信周波数をズラしたのでAFCが働き受信周波数が移動しました。レポートを送るために送信しましたが、コール局もNETがONのため受信周波数が動いたぶん送信周波数も動きました。
CQ局はコール局の信号がズレて届きましたがAFC・・・  (省略)

CQ局が追いかけるとコール局が逃げる、こんな感じで送受信を繰り返すたびに周波数が動いていきます。


前置きが長くなりましたが、CQ局とコール局のAFCとNETの設定を考えてみましょう。

まず、CQ局は送信周波数が動かないように設定しなければなりません。送信周波数はNETが関係していますので NET-OFF にします。AFCは相手局の信号がズレて届くかもしれないので AFC-ON にします。これで相手の信号に追従しながら送信周波数は一定に保たれます。
コール局はCQ局の周波数にできるだけ合わせて送信する必要があります。CQ局の信号に受信周波数をピッタリ合わせたらその周波数で送信しなければならないので NET-ON にします。AFCは無線機で相手の信号に合わせてから ON にして僅かなズレを修正すると良いでしょう。

       CQ局    AFC-ON    NET-OFF
       コール局  AFC-ON    NET-ON

なお、AFCを使わずに無線機のRITやソフトウェアをマウスクリックして相手に合わせられる方は AFC-OFF でもOKです。 が、AFC-ONの方が楽です。

※ ここまではAFSKで運用する場合の設定です。FSKで運用する場合は下記参照


FSK運用時のAFCとNET設定

FSKで運用する場合、送信周波数は無線機で設定します。よって、PC側で送信周波数を修正するNETは機能しません。また送信周波数は通常キャリアポイントから2125Hzが設定されており、無線機の設定を変更しない限り動くことはありません。
このためFSKで運用している場合は、コール側はCQ側に無線機でゼロインさせる必要があります。安易にAFCを使って相手に合わせると送受信周波数がバラバラになってしまうので注意が必要です。なおCQ側は相手の信号がズレている場合に対応してAFCをONにした方が運用しやすくなります。

      CQ局   AFC-ON(OFF)    NET-無効
      コール局 AFC-OFF       NET-無効

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