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JT65の送信準備 |
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ここでは、JT65-HFを使用した交信のための設定について書いていきます。 交信のために必ず設定しないといけない項目に加え設定しておくと便利な項目も交えて書いています。 なお、無線機とPCがインターフェイスで繋がっていることを前提にしていますので、まだインターフェイスが繋がっていない場合は準備してください。 お願い このサイトでは受信に関しては、無線機のスピーカとPCのマイクを近づけるものでも可能と表示しています。しかし、送信の場合はPCのスピーカに無線機のマイクを近づけて送信する様なことはしないでください。送信に関しては送信する信号の品質維持と不要な周波数への信号送出防止のため必ずインターフェイスを使用してください(マイク音声が完全に遮断されればOK)。たとえば、マイクから信号を入力しているときに周辺で大きな音がした場合、自分の運用周波数(無線機の表示ではありません、信号の位置です)以外に電波を発射してしまう可能性があります。その場合別の局の交信に妨害を与える恐れがあります。 ご理解の上運用をお願いします。 |
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JT65-HFの設定画面 JT65-HFのメニューから[Setup]または[Rig Control]を開くと設定画面が開きます。 |
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[Staition Setup] | Callsign 受信のページで既に設定が済んでいると思いますが・・・ Prefix,Siffix欄はNONEのままにしておきましょう。 Grid(4 or 6 Characters).・・・・・ 運用場所のグリッドロケータを頭から4桁または6桁(フル)入力します。 Sound Input device / Sound Output Device 通常は変更の必要はありませんが、サウンドカードを2枚以上使用している場合は設定してください。 サウンドカードを追加していないという方でも、USB接続などのヘッドフォン、マイクを使用している場合は設定の必要があります。また、サウンド機能内蔵のデジタルモード用USBインターフェイスなども同じです。 受信信号がノイズっぽいというご相談を受けたことがありますが、このときは無線機の受信音をPCに接続したMICが拾っていたということがわかり設定を変更して正常になりました。 JT65に限らずPCと無線機をサウンドで繋ぐ場合は意識する必要があります。 Send CW ID With 73 or Free Text Message この項目にチェックがある場合は外しておくことをおすすめします。 ※4アマの方は必ず外してください。 ここにチェックがあるとファイナル送信後CWでコールサインを送信します。 ちょっと格好がよいのですが、相手局または別交信の局のCW-IDがデコードに悪影響を与える場合があります。空も受信信号もクリアーな状態にするためにもCW-IDの送信は控えた方が良さそうです。 ※運用国によっては送信毎の局ID送出が必要な場合がありますので、ID無しメッセージ+CW-IDの送信をしている場合があります。 その他の項目は運用しながら必要な場合に設定を変更します。 |
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[Rig Controle/PTT] | PTT Port インターフェイスの繋がっているCOMポートを指定します。 PCのデバイスマネージャ等で確認したCOMポートを指定します。 入力欄の右にある[Test PTT]押すと短時間COMポートがONになりますので、接続の確認ができます。 その他の項目は運用しながら必要な場合に設定を変更します。 |
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[Heard List/PSKE Setup/RB Setup] | ||||
[Optional]Call for PSK....... とりあえずここにコールサインを入れておきましょう。 ここもコールサインのみ / などは入れないこと。 その他は空欄にしておきます。 |
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[Macros] | QRG Definitions 1-12までは変更できません。 よく運用する周波数を追加しておくとメイン画面の同項目の欄を右クリックした場合に表示されます。 追加しなくてもかまいません。 Message Definitions 1-3までは変更できません。 ファイナル時に送るFreeMessage[自由文]を設定します。 メイン画面の[TX Text(13 Characters)]欄で右クリックすると表示されます。 よく使う文を登録しておきましょう。 なお、入力ルールは右側の文章で説明されていますので見てください。 |
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*ここで設定したものは自由文として使えるよ。ただし文字数は13文字(半角文字)まで、使える文字はJT65のルールにある43文字だけだよ。 0.....9A.....Z[スペース]+_./? メイン画面のフリーテキストボックスで右クリックすると使えるよ。 ・・・ 適当な訳/by JM7NBS* 原文を読むことをおすすめします。 (^^;; |
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送信文の例 | 20W DP TU 73 BEN TNX 73 NO DEC TU 73 |
送信出力とアンテナ ベンさんさようなら デコードできないのでまたね |
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QRZ?はJT65では??? デコードされなければ呼ばれたことはわかりませんよね。近い周波数でも自分が呼ばれたとは限りませんからQRZ?ではなくCQを出しましょう。 |
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[Si570 USB Control] | 該当機種をお使いの場合設定します。 |
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[Colors] | ここで設定したカラーで受信テキストを表示します。 デフォルトでは CQの文字で緑、自局Callsignで赤、その他は灰の色で表示します。 |
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[Diagnostics] | 設定の必要ありません。(変更しないでください) |
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送信信号レベルの調整 いよいよ無線機から電波を出します。できれば調整の間ダミーロードを使用してください。ダミーロードが使えない場合は国内法の範囲で使用されていない周波数を探して調整してください。 |
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送信出力の調整 | 受信のページにも書きましたが、JT65での交信はパワーをかけておこなうというものではありません。JT65-HFのマニュアル(日本語訳もインターネット上にあったと思います)をみてもソフトウェア開発者はハイパワーでの運用を奨励していません。このようなモードやソフトウェアを提供してくださった方々の意志を尊重して運用したいものです。 JT65-HFをインストールしたフォルダー内にある jt65-hf-setup.pdf に書かれた警告文です。 |
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*47秒間ハイパワーで送信してファイナルを壊しても知らないよ。 JT65は弱い信号で大丈夫だから大きなパワーは必要ないんだ。 多くの局が5~10ワット(もっと小さなパワー)で交信しているし、25~30ワットなんてハイパワーになってしまうよ。 適当な訳/by JM7NBS* |
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また、運用していると近隣に信号強度の高い局が出てくると交信できなくなる場合があります。コンディションで上がってくる信号とパワーをかけた信号では異なりますので、迷惑局と烙印を押されないように注意が必要です。 前置きが長くなりましたがどのくらいの出力が良いのでしょうか。決まったものはありません必要最小限です。あえて書くなら10~20W位でスタートしても良いかもしれません。あとはコンディションでアップダウンです。 なお、パワーの設定によってALCの効き方が変わってきますのでパワーを変えた場合は再調整してください。 当局の場合は通常10Wで運用して、バンドとコンディションによって0.1W~25Wの範囲で変えながら運用しています。 |
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PCからの信号の調整 | PCからの音声信号レベルを調整します。 ここでは、インターフェースにある信号ボリュームとPCの出力レベルで調整します。インターフェースに調整用のボリュームがない場合はPCのみで調整します。 レベルの調整は無線機のALCメータを見ながらおこないますがALCメーターが無い場合は通過型の電力計を使って調整してください。なお、運用時にも監視が必要なことから通過型電力計を使う場合は繋ぎっぱなしにしてください。 それでは、送信状態にして調整しましょう。とりあえず送信に関係する音声系のボリュームは小さめの位置にしておきましょう。 JT65-HFの右側中央付近にある[Call CQ]のボタンを押します。[TX Generated]のボックスにCQメッセージが入ります。ボックス右上の[Enable TX]を押します。すぐに信号が出る場合もありますし、無音の場合もあります。無音の場合はしばらくそのままにしておいてください。送信のタイミングは、[Enable TX]の下にある[TX Even],[TX Odd]で決まります。[TX Even]は偶数分での送信、[TX Odd]は奇数分での送信です。設定されたタイミングの毎分0秒から送信状態になります。 送信状態になったらPCとインターフェイスのボリュームで信号レベルを調整します。ALCメーターの場合は、通常は振れない時間が長くなるように調整します。また、振れてもわずかなレベルになるようにしてください。 通過型の電力計の場合は、メータがその電力でフルレベルの位置に張り付かないようにします。送信される信号のトーンによって揺らぎますが、その揺らぎがわからない状態にはしないでください。ピークでMAXに届くか届かない程度にします。電力計の構造によって針のレスポンスが異なりますので上がりすぎないようにしてください。 信号レベルの調整は以上ですが、送信時にも計器を確認しながら運用してください。 送信の停止は[Enable TX]の隣にある[Halt TX]を押します。 |
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JT65-HFメイン画面の設定 メイン画面の設定は、運用前(毎回)と運用時の操作が主体になります。 運用前の設定は、信号入力レベルの調整(受信の項目で説明しています)と運用周波数の設定です。 その他にインターネット上に受信記録をアップロードする機能がありますのであわせて書いておきます。 |
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[Dial QRG KHz] | 運用周波数を設定します。 デフォルトの0でも運用は可能ですが、JT65-HFのほかの機能(JT65-HFのLOGなど)にも影響しますので設定しておきましょう。 入力窓で右クリックすると主な運用周波数が表示されます。なお無線機の表示周波数を手入力することもできます。 入力はKHzなのでご注意ください。 |
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[Enable RB] [Enable PSKR] |
このチェックを入れると それぞれのインターネット上のサイトに受信記録をアップロードします。 受信局(自局)のコールサイン、送信局のコールサイン、時刻、周波数、モード、受信レポートなどが送信されます。 送信したデータは、インターネット上で確認することができます。 この機能を使うと、自局が出したCQがどこまで届いているかを確認することもできます。 インターネット上で伝搬状態を共有できますので、データを提供してみるのも良いでしょう。 注意)JT65-HFに周波数が設定されていないと機能しません(周波数が0の場合)。またQSYした場合などでも周波数を変更しないと嘘の周波数がそのまま送信されてしまいます。この機能を使うときには上記の周波数表示を確認するようにしてください。 アップロードされたデータは次のサイトで確認できます。 Enable RB 現在このサイトは存在しません Enable PSKR https://www.pskreporter.info/pskmap.html |
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次はいよいよ交信してみましょう。 ※このサイトでは免許変更申請用のデータを示しておりません。運用には免許の手続きが必要な場合がありますのでご注意ください。 なお、免許変更の資料はインターネット上に公開されていますので[JT65 変更申請]などで検索してみてください。 |
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