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サウンドカードのクロック周波数の設定

先にMMSSTVで簡単に画像をみる方法を説明しました。
しかし、実際にSSTVを運用してみようと思うとそう簡単にはいきません。
ソフトウェアの使用を理解するとともに設定にも気を遣わなければなりません。

ここでは、先に説明した画像が傾く原因となるPCのサウンドカードの周波数の補正について説明します。

SSTVの画像を受信すると、画面上部から少しずつ画像が現れてきます。色の付いた細い線を重ねていくことで画像を表示しているのが分かると思います。このとき送信側と受信側が同じタイミングで画像の読み込みと書き出しを行なわなければなりません。しかし、PCのサウンドカードは機種、部品などによりそのタイミングが各々異なっています。例えば画面の1行(線1本)を読み込むのに1秒かかるPCや0.8秒で読み込むことができるPCがあるのです。
(注意 実際にはもっと短い時間で処理しています)
そのため、送受信側が同じタイミングで信号を処理できるようにソフトウェア上でタイミングを修正してやる必要が出てきます。

受信時のズレの修正 まず、PCとHF帯が運用できる無線機をインターフェイスで接続してください。
無線機の周波数を15MHz,10MHz,5MHzなどに合わせ(良く聞こえる周波数)時報標準電波を受信してください。時期、時間帯によって良く聞こえる周波数が異なります。
信号を見つけたらMMSSTVを起動してください。


MMSSTVの設定をおこないます。
メニューから「オプション」→「MMSSTV設定画面」を開いてください。
開いたダイアログボックスの中の「その他」のタブを開きます。
右のような内容が表示されます。

画面の左下に Clockの枠があります。その中から「Adj」ボタン(矢印)を押してください。


新たなダイアログボックスが開きます。右のような画面が出たら暫くそのままにしておいてください。
上の方から白いノイズのようなものの中に白い線が現れます。もし何も現れないようであれば無線機との接続や、PCの入力設定を確認してください。また、太い線や乱れた画面が表示される場合はそのまま放置してみてください。


この画面はできるだけ大きく表示させてください。



画面の中いっぱいになるまで信号を受信してください。

右のAのように真っ直ぐ縦の線が表示されれば修正の必要はありません。キャンセルを押して修正作業をとりやめます。

B,Cの様にどちらかに斜めになった線が表示された場合は修正の必要があります。次の作業に進んでください。


修正作業は、画面に表示された白い線をマウスでクリックするだけです。
傾きが小さい場合は、画面いっぱいに白い線を表示させてから修正すると精度が良くなります。右の画像では、傾きが大きいため真ん中当たりまで表示させて粗調整します。
調整は、白い線の下端(赤矢)と上端(青矢)をマウスで1回ずつクリックします。クリックが終わるとクロックが修正され前の画面に戻ります。
MMSSTVを再起動してください。


もう一度設定の画面を開いてください。
再度標準時報信号を受信して白線の傾きを確認してください。まだ傾きが大きい場合は前の操作を繰り返してください。
白い線の上でマウスを右クリックすると緑の線が白線上に移動し傾きの有無を確認できます。

ここで白い線が縦に真っ直ぐになれば受信時の修正は完了です。



送信時のズレの修正 SSTVの送受信には、サウンドカードのIN,OUTを使用します。
受信時のズレの修正では、PCのIN側(MIC)の修正をおこないました。
これと同じように、PCのOUT側についても修正をおこなっておく必要があります。


PCのOUT側の修正には、IN側の修正のような基準になる信号がありません。そこで送信信号を既に修正された受信側に入力してズレを調べて修正する方法でおこなうことになります。


まず、PCのサウンドIN,OUTを繋ぎます。
PCのMIC端子とSP端子をケーブルで繋ぐ方法とPC内部で接続する方法があります。

PCのMIC-SP端子をケーブルで繋ぐ場合は、MIC端子に出ているDCが悪さしてうまく信号が繋がらない場合があります。その場合はケーブルにDCカット用のコンデンサを挿入してください。

PC内部で接続する場合は、コントロールパネルから録音のコントロールを開き入力を[StereoMix]にチェックを入れます。これでPC内部でINとOUTが繋がりました。
なお、PCによってはこの方法が使えないものがありますので、その場合はケーブルで繋ぐことになります。ケーブルで繋ぐ場合はマイクにチェックをいれます。




PC側の設定が終わりましたらMMSSTVを起動します。
メニューのオプションからMMSSTVの設定画面を開きます。
送信タブからループバックの外部を選択します。これで送信と受信が同時にできるようになりました。


次に受信タブを開きます。
この中の自動傾き調整のチェックをはずします。

設定が完了したらOKボタンでダイアログを閉じます。


画像を送信します。

この設定時には、実際に無線機から信号を送出する必要がありませんので、無線機との接続は外しておいてください。



送信が始まりましたら受信タブを開いてください。
送信と同時に受信もおこなわれているはずです。

もし、受信画面が表示されない場合は設定を確認してください。


送信が完了したら同期タブを開いてください。

画面下の顔のマークをクリックして次にTXボタンをクリックしてください。

以上で、送信側の設定が終わりました。
念のためもう一度送受信をおこない設定をしてみてください。

以上で終了です。


MMSSTVの設定画面のその他タブにあるClockに設定が保存されています。

この設定値は、MMSSTVの作者が開発されたMMTTY,MMVARYなどに移植することができます。


最後にMMSSTVの設定画面で変更したループバックをOFFにすることと、録音コントロールをマイクに設定するのをお忘れ無く。

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